汚水の処理はどうすればいいの? ~流域下水道の調査チーム~

今日は、流域下水道の計画について、小田原市と箱根町にお話を聞きに行ってきました。
現在、小田原には酒匂川の右岸、左岸、さらに寿町の3か所に処理場があります。寿町の処理場は施設の老朽化が進んでいるため廃止し、その代りに下水道幹線を箱根湯本駅のほうまで伸ばして、右岸での処理量を増やしていくという計画を立てています。
 箱根まで伸ばすための事業費は国や県の補助金もあり、またそのほとんどは箱根町が負担することになっています。現在も負債を多く抱えている下水道事業。汚水の処理に関しては、水環境のためには一刻も早く100%処理を目指すべきですが、これをすべて下水処理にしようとすると、莫大な建設コストと時間が必要なので、この計画が本当に実現できるのか、聞けば聞くほど疑問に思えていきます。その間、ずっと汚水は処理されることなく河川に流れるわけです。
現在小田原市の下水道は市内人口の約80%の人が下水道が整備されている区域に住んでいます。そのうち90%の人が実際に下水道に接続しています。また、汚水の処理の方法としては「合併浄化槽」という方法もあります。合併浄化槽は個人で設置(市の補助金もあります)ですが、これを行政で管理している自治体もあるようです。
汚水の処理はごみの処理と同様、市民生活にとても密接で、さらに環境にも大きな影響を及ぼすものです。現在、生活排水の未処理人口は約3万5千人。とにかく何とかしなければ。調査はまだまだ続きます。