新しい市民ホール、建設費73億!?予算通過!
27年度当初予算では、ついに新しい市民ホール(芸術文化創造センター)の建設費73億円弱が計上されました。
長い時間をかけてやっとここまでたどり着きましたが、様々な市民要望が狭い敷地内に建つホールに盛り込みすぎて、いったいどれくらいの事業費になるのかが注目されてきました。
多くの市民を巻き込んでの大掛かりな検討。とにかく、建てるのよいけれど、予算は青天井ではないし、もし予算が大幅に高くなったときには、市民の皆さんも含め、どこをあきらめるか、という選択をすべきと私は議会で言い続けてきました。
今回の約73億円という数字はあまりに高い。拡張用地の取得に約8億円。外構や備品類にさらに約10億円かかる予定。負債の利子で約5億円。すでに100億近い事業費がかかっています。そして、もし入札不調が起きたら、さらに費用は上がります。であるなら、今の時点で早急に設計を見直し、必要最低限のものを整備すべきです。
私は、植田議員木村議員とともに、当初の加藤市長の公約通り、前小澤市政の時の(仮)城下町ホールの建設費57億以下に抑えるべき、という減額の修正案を提案しましたが、賛成少数で否決されました。
そもそも、(仮)城下町ホールは、設計者選定でねじれが生じ、おかしな設計者が選ばれてしまったことが問題でした。それまでは100人委員会など市民参画の手法も取られていましたので、加藤市政になったからと言って、なにもイチからやり直す必要はなく、用地の拡張などせずにさっさと設計者選定をやり直して建ててしまえばよかったと思います。そもそも、市民が求めていたのはシンプルで質の良い、使いやすいホールだったはず。オーケストラピット、本当にいりますか?年何回オペラをやりますか?
大スタジオ、ないとダメですか?リハーサルは舞台でやったらどうでしょう?
大きな建物を建てれば、維持管理もそれなりにかかります。これまでの市の説明では、維持費に年間1.5億円、事業費に1.5億円がかかる予定だそうです。
小田原市の財政は決して余裕がある訳ではなりません。30年後には2人で1人の高齢者を支える社会がやってきます。現状の公共施設の維持管理修繕に毎年216億円との試算もあります。上下水道、橋りょう道路などのインフラの維持管理修繕も含めれば、どれくらいに膨らむのか分かりません。これからの世代への負担を減らすために、今我慢できることは我慢する、あきらめるという選択をすべきと思います。
今日の本会議の採決には、「今後入札不調が起きて建設費が高騰したたときには反対する」との意見表明もありました。
入札不調のときどうするのかという具体的な対策も明らかになっていないなら、一刻も早く設計の見直しをした方が、ホールは早く建ちます。見直すタイミングは今だと私は思います。
“新しい市民ホール、建設費73億!?予算通過!”へ2件のコメント
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ひどいもんだ。基本設計は拙速の住民請求理由通りに推移している。内容も経緯も違うが、辺野古の強行と構造は同じ。
利権でもあるのでしょう。自浄力なしは、何も国会の専売特許ではないのでしょう。しかし、情けない。
将来の破綻の際は連座覚悟を、責任者をだでって、追求するしかない。
大ホールあまり細かく考えても、使用している状況は一般的な使い方が殆どで、ちょっと
変わった使い方をする場合は、使用する側が考えて使っています。
・佐々木議員のシンプルで質の良い、使いやすいホール賛成です。
某市長のとき、皆にアイデアを出させて、5月の北条まつりのときのフィナーレ時には
には、舞台に神輿を上げるように作ると聞いたときは唖然としました。
現在の大ホールでは、ほとんどが基本的な使い方です。何年に一回どんな使い方をする
かわからないものは、使用者側が考えます。
・年何回オペラをやるのか?オーケストラピット本当に必要?
昨年、市民会館でミニオペラを見ましたが、オーケストラピットは最前列前のスペース
を簡単に囲った中でピアノともう一つの楽器と指揮者の3人でやっていました。その
オーケストラに合った(規模・予算共)使い方と思いました。
本格的なオペラやミユージカルの観賞は「サントリーホール」とか「上野の日本文化セ ンターへ行くと思います。勿論、オーケストラの演奏会は舞台上でやります。
・加藤市長がまえの市長の計画を一からやり直すという話も、もったない話で、前の計画
のときも相当な時間と労力と予算を使って形をつくりだし、良いものもあるはづなの に!
*神奈川県下で最も古い市民会館に耐えている市民のためにシンプルで質の良い・使い やすいホールをお願いいたします。