新しい市民ホール建設に伴う、市道の付け替えに関する予算に反対しました。

新しい市民ホール芸術文化創造センターの整備にともない、いまあるくねった市道をやめて、新しく狭い道路をつくるという予算がでました。地域の方からも、危ないという声が出ています。

議案第99号 市道路線の認定及び廃止について、反対の立場で討論をいたします。
今回、市道2693の認定と市道2197の廃止が同時に提案されております。市側からは、市道2693は市道2197のつけかえ道路ではないという説明が繰り返されておりましたが、はっきりと申し上げて、市民から見ればつけかえ道路にしか見えません。だからこそ、交通量がふえることを心配した市民から、歩道を拡幅してほしいとか、一方通行であってほしいとの声が上がっているわけです。市道2693を整備して市道2197を廃止したら、現状の私道より交通量がふえるのを避けることは不可能です。また、車道3メートル、歩道1メートルの細い曲がりくねった、さらに一方通行の道路、多くの利用者が混乱し、市民もまた観光客も、さらにはこの建設予定の芸術文化創造センターの利用者も不便をし、不満の声が出てくることは容易に予想できます。
今回の議論の中で市側は、交通量の抑制が地権者の皆さんや地域の皆さんとのお約束だということを述べておられますが、なぜできもしない約束をしたのか理解に苦しみます。改めて今回認定する市道2693は、とても危ない、その上不便なおかしな道路です。こんな道路を新たに市が認定してはならないと考えます。そして、なぜこんなおかしな道路を認定するのかといえば、すべては、市民の日常生活の安全を確保することよりも、既にかなりの時間と労力をかけて進めてしまった芸術文化創造センターの設計が優先されているからです。
道路については基本構想からお示ししていると市側は説明していますが、ではなぜ基本構想ができた時点で今回の道路に関する提案をしなかったのでしょうか。敷地が確定してから設計に入るべきだというのは、これまで議会で何度も議論があったことです。道路が廃止できず、大幅な設計変更を余儀なくされたり、計画が延期し国からの補助金がおりなかったとしたら、それは市側が手順を間違えた結果のことです。設計を一からやり直すことになったとしても、また芸術文化創造センターが建たなくなったとしても、市民に混乱をもたらす危険な道路を認めるわけにいきません。
なお、議案第96号、議案第98号と一括採決ですが、この二つの議案については賛成であることを表明いたして、以上意見を述べて反対討論といたします。