芸術文化創造センター(新しい市民ホール)の廃道問題。議会で廃止が決定しました!

9月12日の議会では、芸術文化創造センターの整備に伴い、用地の真ん中に横たわる現在使われている市道2197の廃止と、幅員4mということで、安全性が疑問視されるの新しく整備する予定の市道2693の設置についての採決がありました。

この問題については、市民説明会でも反対の声が多く聞かれ、また議会には市民からの陳情や要望が出されました。
私は、同じ会派の植田議員、木村信市議員とともに、市道廃止と設置に伴う補正予算の修正案を提案しました。結果として、この道路問題に反対する議員は少数でしたので、この道路は市側の示したとおりに廃止、設置されることが決まりました。

議決前に意見を述べましたので、ぜひお読みください。


議案第99号 市道路線の認定および廃止について
反対の立場で討論いたします。
今回、市道2693の認定と市道2197の廃止が同時に提案されております。

 市は市道2693は、市道2197の付け替え道路ではない、という説明を繰り返しておりますが、はっきり申し上げて、市民からみれば、付け替え道路にしか見えません。
だからこそ、交通量がふえることを心配した市民から、歩道を拡幅して欲しいとか、一方通行であってほしいとの声が上がっているわけです。
市道2693を整備して、市道2197を廃止したら、今の私道より交通量が増えるのをさけることは不可能です。また、車道3m、歩道1mの曲がりくねった狭い道路、さらに一方通行になどしたら、多くの利用者が混乱し、市民も、また観光客も、さらには、この建設予定の芸術文化創造センターの利用者も不便をし、不満の声が出てくることは容易に予想できます。
今回の議論の中で、市側は、交通量の抑制が地権者のみなさんや地域のみなさんとのお約束だということを述べておられますが、なぜ、出来もしない約束をしたのか、理解に苦しみます。
あらためて、今回認定する市道2697は、とても危ない、その上不便なおかしな道路です。こんな道路をあらたに市が認定してはならないとおもいます。そして、なぜ、こんなおかしな道路を認定するのかと言えば、全ては、市民の日常生活の安全を確保することよりも、すでにかなりの時間と労力をかけて進めてしまった芸術文化創造センターの設計が優先されているからです。
道路については、基本構想からお示ししている、と市側は説明していますが、ではなぜ、基本構想ができた時点で今回の道路に関する提案をしなかったのでしょうか?
敷地が確定してから設計に入るべきだというのは、これまで議会でなんども議論があったことです。道路が廃止できず大幅な設計変更を余儀無くされたり、計画が延期し国からの補助金が下りなかったりしたら、それは市が手順を間違えた結果のことです。
設計を一からやり直すことになったおしても、また芸術文化文化創造センターが建たなくなったとしても市民に混乱をもたらす危険な道路を認めるわけにはいきません。

以上、意見をのべ反対討論といたします。