わんぱくランドと辻村植物園の駐車場の有料化
今議会では、わんぱくランドと辻村植物園が指定管理者制度に移行するための条例改正が提案されています。そしてそれに伴い、両施設の駐車場が有料化されることも提案されました。
これは指定管理者に移行する際に、駐車場も有料にできるというもので、上限は500円でなので、制度上は指定管理者の裁量で、500円以下でもよいし、無料でもよいというものです。しかし、実際には有料施設の収入は指定管理者に入ることになっているので、その分を差し引いた指定管理料に設定されるため(つまり、市にとっては経費削減、指定管理者にとってはハードルが高くなるのです)、無料という可能性は低いのです。
4日の議案関連質問で、私はこの問題を質問しました。
わんぱくランドはこれまでの整備でかなり経費がかかっていて、財政難の小田原市としては受益者負担をしてもらわないと運営が苦しいとのこと。それはそうだろうけれども、そもそもわんぱくランドって、何なのでしょうか?
小田原市の都市公園が少ないというのは昨年12月に私が一般質問で指摘しましたが、小田原市は子どもの遊び場が少ないという声はどこの地域でも聞かれます。
ちょっと子どもを遊ばせたいときに、車に子どもを詰め込んで、わんぱくランドに連れていく(または上府中公園とか)という感じで、レジャーというよりは日常の遊び場としての利用が多いのではと思います。わんぱくランドの駐車場が有料になったり、入園料を払ということで「お金がかかる」となれば、私だったら、1日のレジャーとして行くと思うし、それならお弁当作ってとか考えると、だったら横浜の子どもの国とか、平塚の総合公園とか(触れ合いコーナーが充実してるから)、いっそのことディズニーランドに行きますね。それか、夕日の滝と酒水の滝セットとか。
そうかといって、わんぱくランドが外から人を呼べるほどのものかといわれると、そこまでレジャー的ではない気がするわけです。
近年利用数が増えているようですが、それはやっぱりこの不景気、近場で安い施設としてはかなり魅力的だからではないでしょうか?
わんぱくランドは、レジャーランドとしては中途半端だと思うので、やっぱり広い身近な公園という性格のものだと思うのです。そうすると、それが有料になるということは、子育て世代にとっては、日常の遊び場が減ってしまうことにつながるのではないでしょうか?
そうした視点で、なぜ今有料化にする必要があるのかを問いましたが、お答は「ご理解ください」ということでした。
駐車場が有料になれば、来場者は減るかもしれません。そうしたリスクも覚悟で指定管理者として手を挙げるところが果たしてあるのかどうかも疑問です。
子どもたちの遊び場を、市として責任を持って確保してほしい。もしわんぱくランドをレジャーランド化したいなら、市外からの集客を見込んだ整備がこれからも必要になるだろうし、市民のためには、歩いて行かれる距離の都市公園をもっともっと整備していくべきだと思います。