12月11日、午前に開かれた予算委員会
12月11日、午前に開かれた予算委員会で、私たち立憲と公明党が提案した補正予算の組み替えは否決され、夕方からの本会議では、私たち立憲は、補正予算案に反対しました。
約18兆円もの大型補正予算。そのうち、約11兆円は国債。
使いきれない基金の積み増しや予備費が、補正予算規模を水ぶくれさせています。
寝かしておく基金にかかる金利の支払いだけで年約500億と、後藤祐一議員も予算委員会で指摘しました。
ちなみに、高市総理が政治資金改革を「そんなことより」と言って持ち出した議員定数削減の削減効果は、たったの約34億円。
こうした無駄な予算をチェックし修正させることも、議員の大きな役割です。「議員を減らせば無駄が減る」というのは、議員が仕事をしないことを前提とした、あまりに情けない議論です。
議員の数をどうこう言う前に、見せかけばかりの補正予算で物価高を助長するような愚は謹むべきです。
円安を軽視しながら、給付や減税で埋め合わすという政治は、お風呂の栓を抜きながら足し湯をするようなもの。埋まるどころか、逆効果になる危険性をはらんでいます。
本来補正予算は、大規模災害やコロナ、金融危機など、本予算では予見できなかった緊急性のある支出に対応するものであるはずです。近年、何かと膨れがちな補正予算。市場からの日本政府の財政運営への信任が激しく揺らいでるなか、放漫な補正予算の修正ができなかったことは、禍根を残すものになるのではと、危惧しています。

