小田原地方官公庁親睦野球大会閉会式と「デジタルと子ども」勉強会

11月22日(土)
小田原地方官公庁親睦野球大会閉会式に参加しました!
夏から始まった長い熱戦。今年は、49年ぶりに箱根町役場の皆様が優勝!準優勝は秦野市役所。
本当におめでとうございます!
わたしは、来賓としてトロフィーをお渡しさせていただきました!
公務員として頑張っている皆さまが、お仕事を離れて楽しんでいる様子は、こちらも嬉しくなりますね!引き続き、市民町民の暮らしを守るために、よろしくおねがいします!
 
そして、夕方は、わたしが顧問を務めます「17区ソリダリテ議連」の勉強会。
今回は「デジタルと子どもへの影響」をテーマに、デジタル依存症について、臨床心理士 澤口ゆりあさんをお呼びしての学習会。
国は1人一台端末をはじめとした、ICT教育の推進に取り組んでいますが、一方で、デジタルの弊害も取り沙汰されるようになってきました。
 
地元の保護者の方からも、なるべくデジタルとは距離を置きたいのに、学校は持って帰ってきてしまって、家でずっとYouTubeばかり見ている。不適切な動画やサイトに、簡単に繋がってしまう。家でルールを作っているが、見る見ないで揉めていて、本当に大変だというお声をいただいてます。
 
また、国はデジタル教科書を推進しようとしてますが、学校現場からは、紙の教科書で良いのでは?学力が下がっているのでは?との指摘もいただいてますし、視力低下や姿勢の問題など、身体的な健康面への影響も心配されています。
 
澤口さんからは、赤ちゃんからネット依存症、スマホ依存症になること、タバコやアルコール依存症と同じように脳への影響がある。脳が壊れてしまうと、ルールを作ってコントロールするのは難しい、などの指摘。さらに、2021年に、メタ社の元プロジェクトマネージャーの方が、「(フェイスブックは)意図的に対立・競争をあおり、中毒性のあるアリゴリズムを設定して、人権や民主主義を脅かしいている」と米連邦議会で証言したという情報は、とても衝撃でした。
 
SNSによる子どもたちへの性的脅迫の件数がどんどん増えていること、刺激の強い(2023年の高校生による自殺の実況中継は記憶に新しい)映像が与える精神的な負担、などなど、深刻な状況をお聞きしました。
 
教職員の多忙化対策としてのDX化、そして、不登校や小児病棟で過ごす子どもたちの学びを補助するためのオンライン授業の活用など、デシダルの全てを否定するものではありませんが、教育そのものをデジタルに依存していこうという動きには疑問があります。対面で人が教えること、そして、えんぴつやノート、筆など、手を使うことで学びが深まったり、道具を使いこなしたりすることは、子どもの育ちにとっても大事なのではないでしょうか。
 
子どもって、野原に放っておけばいくらでも自分で遊びを思いつき、暗くなるまで帰ってこないくらい、遊びに没頭するもの。(そういうときの子どもの頭からは何かアルファー波見たいのが出ている気がします。なんとなくですが)デジタルゲーム(DSとか)がないと遊べないとか、スマホがないと遊べない、というのは、子どもらしい大事な時間を大人が奪ってしまっているような気持ちになります。
 
一方で、子育てしている親御さんたちは、忙しくて、スマホに子育てさせておけば大人しいから、つい、そうしちゃう気持ちも、痛いほどわかる。電車でもお店でも、子どもが大騒ぎしたりじっとしてられなくてギャン泣きするとかで、本当に困った思いを、私も何度もしています。
 
子どもはうるさく、そして泣くものだし、じっとしていられないもの。その前提で親子をあたたかく身守る社会であることも、子どもをスマホ依存にさせないために必要だな、と改めて思いました。
 
澤口さんは県西地域で「デジタルデトックス」のためのキャンプを実施しているとのこと。
ぜひ多くの自治体で取り組んでほしいと思います。わたしも、国政での問題提起をしていきたいと考えています。
 
そして、子どもだけでなく、大人にとってもデジタルとの付き合い方は本当に難しい問題。あらゆる情報をSNSやネットだけから得ている方が、若者だけでなく高齢の方にも増えています。デマや誹謗中傷、誇張、そしてフェイク画像、フェイク動画が巧妙化する中で、正しい情報基づかずにネット民意が形成されて、それが現実の政治を動かしてしまう昨今。兵庫や宮城のような事例は今後も増えていくことが想定されるときに、どういう規制をかけて、国民の「公正で正しい情報を知る権利」を保障していくのか、も大きな課題だなと思いますが、大人にも、デジタルデトックスの時間が必要なのでは、と思います。