2学期制

今年から小田原市で導入された2学期制ですが、みなさんどうですか?
私が代表を務める「小田原にCAPを広める会」では、導入前に、すでに導入された南足柄市のお母さんたちにインタビューをし、会報の中で報告しました。結果は、あまり良いものとはいえない内容だったので、本当に導入していいのかなあ、と思っていました。
ふたを開けてみての感想は、やっぱり夏休み前に評価が欲しいなあ、と思ったこと。あとは、そんなに大して変わらないんじゃないのかな、夏休み明けがすぐ授業で、ちょっとかわいそうだなとかはあるけれど。
 確か導入の目的は、先生方の仕事量を減らすだったように思うけれど、先生たちが、今年になってのんびりすごしているようには思えない。あいかわらず、夜遅くまで残っていらっしゃるようです。この辺は先生たちに聞いたわけではないので、どうなんですか?先生方!
 もう1つは、学力低下のために時間数を確保というもの。学力とは何か、という問題はありますが、そこをあえて自分の子どもに限定するならば、相変わらずのとんちんかんぶり。「学力が上がった!」強く実感することはないです。うちの人の場合、先生のいっていることがほとんどよくわからないのだそうです。それで質問をして、2回目はちょっとわかって、さらにもう一度質問したいのだけれど、なんかそのもう一回が出来ないのだそうです。聞いてなかったわけじゃない。飲み込みが遅いのですよ。
 というわけで、「それはただの個人差でしょ!」と突っ込まれそうですが、「学力低下」をそのように勘違いして、我が子の学力をあげなくちゃとあせった方は多いはず。またその辺を、「自己責任」「負け組」という言葉が追い討ちをかけて危機感があおられた、というのが、「学力低下」をめぐる問題のホントのところだと私は思っています。
塾のセンセから言わせれば、1年の数時間、それも学校の授業の数時間多くなったって、個人の学力(点数)は上がりません。さらに言えば、学力(点数)は、時間と比例してあがるものでもないから難しいのです。

さてそこで、何かびっくりするような効果があるわけでもない2学期制なら、別に変える必要がなかったんじゃないのか?というのが私の意見です。「年2回の評価じゃ物足りない」というのは親はみんな思っているから、きっと途中で評価を出したり、単元ごとに評価を出したりと(すでにあるらしい)工夫する学校が出てくるでしょう。そうなると、ほらほらやっぱり当初の予定どおり、先生方の仕事は増えていく。

いじめの問題が取りざたされていますが、そういうことに先生たちが十分に時間をとって対処できるようなゆとりの方が大事なのではと私は思います。私も塾のセンセの仕事を15年ほどやってますが、子どもは一人一人みんな違うし、子どもが変わったかどうか、学力が低下したかどうか、というのははっきり言ってよくわからない。統計がいくらあっても、私が向きあっているのは、今現在の生身の子どもなのだから。学力よりも、子どもの命のほうが大事に決まっているもの、と思いますが、いかがですか?