意見書否決
先日お知らせした「国に特定秘密保護法の廃止を求める意見書」は12月議会最終日に賛成少数で否決されました。
私は提案者代表として提案説明と、その後質疑に答えました。
なかなか難しくて、後から考えるとあれも言えばよかった、これも言えばよかった、ということばかりですが…
もう少し法律の条文についての質問が出るかと思ったのですが、「平和とは何か」とか「民主主義とはなにか?」みたいな質問が多く、その辺りはちょっと準備不足。
想定問答が外れちゃったなあーというかんじです。
でも質疑を聞いていると、この法律について賛成した議員はこの法律は防衛秘密を守るために必要なのだ、ということを盲目的に信じていて、この法律を廃止すると平和を守れないくらいのことを質問されるので、返答に困る感じでした。
防衛秘密だけなら現行法で十分だし、問題はそこがどんどん広がっていき、私たちに必要な情報まで公開されないことだというのに。
その上、内部告発者には関係者も全て連帯責任的にひっくるめての厳罰が待っている。
未遂でもうっかりでも許さない。
つまり、じぶんの身近な人を犠牲にしたくなかったら、どんな秘密も漏らすなよ、という
公務員にたいしての管理強化が、人権侵害にあたるくらいまで広がっているよ、ということ
なのに。
この意見書提出が否決された後に、意見書に反対した議員が、市立病院関係の資料を情報公開しても黒塗りが多い、情報はちゃんと公開しなければ困る、という一般質問をしていたのは、ギャグかと思いました。
さて、否決はされましたが、この問題に対して、ちゃんと小田原市議会でとりあげたことは大きな意義があったと思います。それも、党派会派を超えた連携して出せたのも良かった。
議会は市民の代表として議論をする場。これだけ多くの市民が不安を感じている法律について、
地方議会がちゃんと議論をしなくてどうするんだ!という思いで、本当に短時間でしたが、意見書の案をまとめました。
この法律ができたら、何もできなくなってしまう、という不安の声も成立前にはたくさんありました。でも私は、たとえ成立しても声をあげ続けること、「情報公開請求」という正規なやり方で、情報開示を求め、それが叶わないなら「おかしい!」の声をあげていくしかない、と思っています。司法判断にまで持ち込めば「法律そのものが違憲」ということがはっきりするかもしれません。
「黙っていれば、面倒なことは起こらないし」と思ったら、それが戦争への道への第一歩。
すでにあちらは、用意周到に、集団的自衛権の行使やら(アメリカの武力行使のお手伝いをする)、
武器輸送の3原則見直し(武器を輸出して儲ける)、自衛隊は軍隊だと平気な顔で言い出しています。
こちらの次なるて手をかんがえないと。
斎藤美奈子さんが言ってました。
「嵐はこれからだぜ!」と。