3月議会閉会しました!
昨日で、長かった3月議会が終わりました!
「原子力発電に頼らない社会の実現に向けた決議」は、無事に賛成多数で
可決されました!
2人の方から質疑、3人の方が賛成討論をしました。
神奈川県内で、初めて、脱原発や浜岡原発についての、議会としての意見表明が
できたわけです(陳情の採択などはほかにもあります)。
小田原市が、脱原発と言う方向性をもつことを決定した、画期的な決議だと思います。
政治の世界はとかく会派や党派で物事が左右されてしまうこと、よいことでも、
その縛りが、物事を前に進ませないことは、皆さんも国政を見れば納得のいくところだと思います。
今回は、会派党派の枠組みを超えて「女性」ということだけで、連携が取れたこと、
また男性議員も、がんばる女性議員をあたたかく見守ってくださったことが、
これまでになかったことだと思います。
原発と言う難しいテーマでしたが、3,11を経て、政治的なイデオロギーを超えて、
市民、国民すべてが、命の問題として、考えなければならないテーマとなっていることの
現われだと思います。
さて、昨日の最終日では平成24年度予算の採決もありました。
予算特別委員会で、3本の修正案が出され、そのうちの旧片浦中学施設活用事業の
改修工事などの予算、約9200万円を削除する修正案が採択され、今日の
本会議場でも、可決されました。
旧片浦中学で宿泊できるように、教室を改装、シャワー室を完備する(お風呂はナシ)というものす。
なぜ、1億近くの予算をかけて宿泊施設にしなければならないのか、疑問に思い、本日修正案に賛成しました。
小田原市には「塔ノ峰青少年の家」という宿泊施設がありますが、
この施設の稼働率が約20%ということで、以前行われた事業仕分けでは「不要」とされました。
この施設は「社会教育施設」に位置づけられているので、
基本的には、「青少年の健全育成」という目的に使うことや、
申し込みを教育委員会にしなければならないことなど、使うのに不便が多すぎるのです。
この施設を残すのであれば、たとえば、登山ブームなのだから、個人や家族で気軽に予約できたり、
野外ライブなんかにも貸したり、カフェとかレストランを併設したり、
まだまだ活用の余地はあるのじゃないかと思いますが、
それには、この「社会教育施設」という枠組みをとってしまう必要があります。
今回の旧片浦中学も、「教育施設」という枠組みを残して、青少年の健全育成などに活用するとのことですが、
それなら、まずは塔の峰をちゃんと活用して、まだまだニーズがありますよ、ということなら分かるけれど、
おんなじような施設を作って、どうするの?と思います。
今日の本会議では、旧片浦中で行われたオーシャンクルーズに代わる体験学習の事業での活用なども
紹介されましたが、それなら塔の峰でできないのでしょうか?1つに事業のために1億かけるのでは、
オーシャンクルーズよりもお高い事業になってしまいまうのではないでしょうか?
とにかく、この施設の活用を、「地域の財産」というだけではなく「小田原市の財産」として、もっと広い視点で
丁寧に検討していただきたいと思います。
そして、ただでさえ財政難なのですから、1億も使わなくてもすむ活用をお願いしたいです。
私は、若い芸術家たちに1教室ずつアトリエとして安く貸す、なんてのはどうかなあ、なんて思ってますが。
今回の予算では、片浦地区にかかわる予算が多く、ほかにも疑問を感じる部分がありました。
片浦保育園の園児が1人なのに、保育士が2人もつく件とか。
片浦小に新たに給食室を作るとか
片浦小の放課後児童クラブがタダになる件とか
市民からは「何で片浦ばっかり」という声が聞こえています。
もちろん、いいところだし、人口が減って大変なのは分かっているし、
なんとか盛り立ててていかなければならないとも思うけれども、
ちょっとやりすぎ感があるのは、否めないかな、と思います。