新総合計画の素案をみたけれど・・・

新総合計画の素案ができあがり、市では現在パブリックコメントを募集しています。
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/informatio/vision/soukeipubcom.html

おととい、議員に意見を聞きたいということでしたので、会派で担当課の説明を聞きました。

今回の総合計画に関しては、いったい何が新しいのか、
これまでの総合計画と何が違うのかがよくわからない、というのが正直な感想です。

たとえば、人口推計にしても、素案では「20万を堅持する」となっていますが、人口が減っていくと思われるなか、20万を堅持するのさえも難しい。それにしては、そのための新しい発想や、この不況下での危機感がどうも感じられない。どうも計画の根底に、経済が右肩上がりで回復していくというような、バブル的なセンスがあるように感じられます。

さらによくわからないのは、シナリオ集。これは職員がこれからの小田原をテーマごとにシナリオを作ったものですが、読めば読むほど頭にくる。「市民が主役」と言いながら、行政は何も努力をせず、市民にボランティアで頑張ってもらって、うまいこと問題が解決できる、というシナリオばかりが目につきます。「市民が主役」というのは結構ですが、行政がやるべきことを市民に無償でやってもらう、ということが「市民が主役」ではないはずです。あるべき姿のために、行政として何をすべきなのか、という意識がこのシナリオからは感じられない。ある意味、行政職員の意識がそのまま表れているともいえます。このシナリオ作りを通して、職員の意識改革を目指したという説明でしたが、ホントに意識改革が出来ているのか疑問です。
このシナリオがもととなって作られた素案だということですから、推して知るべしです。

ただ、議会の中で質問をするたびに「総合計画に沿って」とか「新しい総合計画の中で、示していきます」というような答弁が多いのも事実なのです。今日は「ご意見を聞かせてほしい」と言われましたが、今日指摘した意見がどこまで反映されるのかもよくわからないし、具体的な政策に対する意見を反映させたいなら、これまでの一般質問や委員会の場で、各議員がそれぞれに発言しているのですから、それをきちんと検討し、反映すべきではないかと思います。

今回の総合計画は作成の段階でTRYフォーラムという新しい手法を取り入れました。
その手法が総合計画にどう反映されるのか、よくわからないなあと思っていましたし、その点は一般質問でも取り上げました。シナリオにしても、当然勤務時間に作っているのでしょうから、この総合計画素案ができるまでの労力と人件費を思うと、その結果がこの総合計画なのかと、さまざまな形で参加した市民ががっかりしないか心配です。私はもちろんがっかりなのですが。

会派では、これもやりますあれもやりますという計画ではなくて、これは出来ない、
これはガマンという総合計画のガマン編でも作ったらどうか、という冗談を言ったりしてましたが、
冗談ではなく、そういう視点が大事ではないのかと思いました。