小児医療費の無料化は本当に必要ですか?

新しい年が明けました。
毎年、お正月は川東地区の駅伝大会の応援に参加をしています。
今年も行ってきました。

私も子どもの頃は子ども会で毎朝マラソンをしていて、
結構得意だったのですが、今は本当に走れなくなちゃいましたねえ。
寒い中を走るのは結構気持ちがよくて好きでした。
選手のみなさん、元旦のよいお天気の中、すがすがしい顔で走っていました。

ここでも、昔の恩師や(現役の選手でした!!)同級生に会ったりして、
懐かしく、ついつい話に花が咲いてしまうのですが、
みんな走るのが好きらしく、元気そうでうれしかったです。

さて、そんななか、やはり話題は市政についてになってしまうのですが、
友人の一人が「子育て世代のために、がんばってよ!」というので、
「たとえばどんなこと?」というと、「子どもの医療費を無料にしてほしい」と言います。
やはり、そう来たか!
小田原市では現在、小児医療費を就学前まで無料にしていますが、他の自治体では
小学6年生まで無料にしているところもあります。一方で、3歳までという自治体もあります。


実は私は小児医療費の無料化には、基本的に反対なのです。
理由は簡単。単につけを将来に回しているだけだと思うからなのです。
もちろん私自身も子どもが2人いますから、医療費がただになればうれしいですが、
それでいいのかな?と思うのです。

今、医療保険の制度は全体的に危機的状況にあります。
特に、市が保険者となっている国民健康保険は、事業自体、毎年一般会計からの繰り入れが増え、
さらには、1人当たりの保険料そのものが値上がっています。
経済が不安定な現状で、保険料を払わない、いわゆる「無保険者」も増えています。
子どもが病気になっても、保険に入っていないために診察を控えている状態が社会的な問題になっています。
このままでは、現状の医療保険制度が崩壊し、経済的に余裕のある人しか保険に入れないような社会が
将来待っているかもしれません。

小児医療費と言えども、すでに保険という制度のもと、3割負担で済んでいるのですから、
医療を受ける以上それくらいは払おうよ!と
私は思います。

私自身は、現状の職業によって入る保険の種類が異なっている保険制度を一元化し、
誰もが同じ保険制度にすることが必要だと思っています。(民主党はマニフェストでそう謳っていたはずですが…)
その上で、高額医療費になる場合や高度な医療技術が必要とされる場合、さまざまな難病、
新たな病気など、本当に心配な状態に対しての保障を、今以上に充実していくことが必要だと思います。
同じ無料化なら、国民健康保険の保険料の扶養されている子ども分を無料にすることを
議論してもよいのではとさえ思います。

小児医療費の無料化は少子化対策だ、という意見もありますが、
医療費を無料になったから子どもをもう一人産もう!という人がどれくらいいるのか、
私には疑問です。

小児医療費の無料化は本当に必要ですか?”へ3件のコメント

  1. ton より:

    これも姑息な票取り政策の一つだと思います。借金による人気取りはすぐにやめるべきです。

  2. 佐々木ナオミ より:

    tonさま
    私もそう思います。
    少子化対策の抜本的な取り組みの前に、とりあえず飴でも、という感じがします。

    小児医療費の無料化が直接借金につながるわけではありませんが、とにかく、できるだけの経費削減を行い、
    少しでも、次世代への借金を少なくする努力をするべきだと思います。

    それには、今の世代が負う体力があるなら負う、我慢できるならする、ということが、
    今、問われているのではないでしょうか?

    政治力を高め、政治を市民が使うことで暮らしをつくっていく術。
    これも、私たちが責任を持って、次世代につないでいかなければならないことだと思っています。

  3. 雛子 より:

    我が家は、高校生の娘と小学校生の息子がいます。
    この年の離れた子どもたちを育てて、子ども手当にした時、さて
    どうするかと考えるに、基本的には貯金しますけど、後は長女の必需品に回ります。
    こどもに手当を支給してくれるなら幼児だけではなく、むしろ中学生に程度の世代に少して良いからまわして欲しいと感じます。
    本当にお金がかかるのは、幼児期より思春期。
    幼児期にお金が掛かるのは、分からなくはないけど、その後を考えて欲しいなぁです。
    でもね〜、60歳や70歳のお爺ちゃんが、育児を知れ!と言っても難しいんでしょうね。

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