学力テストで予算に差

 今日の新聞に「足立区教委は、区立小中学校に配分する07年度予算で、都と区の教委がそれぞれ実施している学力テストの成績に応じて各校の予算枠に差をつける方針を固めた」との記事が1面に出た(2006年11月4日 朝日新聞)
 はっきりといいますが「それは絶対だめー!」である。
成績が悪いところに手厚くするならまだしも、どうなっているのでしょうか。
足立区は自由学区制だという。小田原市も、自由学区制を視野に入れているという。
自由学区制で自由に学校を選べるとなっても、おそらくほとんどの人は、今の学校に行くでしょう。でも、一部の人は、学校を選ぶようになるかもしれません。たとえば、「この学校は荒れているから」「この学校は、いい先生がいるから」「この学校は、学力が高いから」という理由で、学校を選び、そして送り迎えができるような人たちです。たとえ近くの学校が、荒れていようと、成績が悪かろうと、その学校に通うしかない人たち、つまり送り迎えが出来ない人たちは自由に学校を選ぶことなどはじめから出来ません。「自由学区制」というけれども、みんな平等に自由ではありません。また、みんなが好きな学校にいかれるわけではありません。たとえば、定員いっぱいの学校の近くに越してきたら、近くの学校なのに、遠くの学校へ入らなければなりません。人気のない学校は当然生徒数が減るでしょう。生徒が減れば、部活動も出来なくなる、学校での活動で支障が出てくることにもなりかねません。

それからこのことでとても心配なのは障害のある子ども達のことです。テストの成績が悪くなる、ということで、障害のある子ども達が排除されないだろうか、また勉強が出来ない子どもが障害児として、新たに分離されないだろうか。

公教育とはなにか、機会の平等とは何か。競争よりも、大事なことは循環型の共生社会だと思う。日本のどこに住んでいても、質の高い教育をどの子どもも受けることができる権利を守ることが、教育行政の仕事だと思います。

学力テストで予算に差”へ2件のコメント

  1. 足立区教育予算配分

    『テストに応じて4ランク分け』
    11月4日 足立区は小中学校の予算配分をテスト結果で決めることになったと報道されました。
    学力テストで予算に差 足立区教委、小中学校4ランクに(asahi.com)
    東京都足立区教委は、区立小中学校に配分する07年度予算で、 …

  2. 瀬戸知子 より:

    本当にそうだよね
    公のやってくれることに、あまりにおかしなことが多くて、これは悪夢かと思うこともしばしば。小田原にも市民無視な話が多くてクラクラです。佐々木さんががんばってくれることほんとにありがたく思います。いろいろ忙しくて、やりたいことも一杯有るでしょうに。心から応援してます。

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