ごみ処理広域化の考え方発表!?

小田原市は、以前から計画されてきていた小田原市、箱根町、湯河原町、真鶴町からなる1市3町でごみ処理広域化について、「考え方」を発表しました。
広域化とは、1市3町のごみをまとめて処理しようというもので、ここで示されたのは
①日量320トンの処理能力のある「熱回収能力のある焼却施設」を小田原市に新設する。建設費は約170億(!!)
②最終処分場をほかの3町のどこかに新設する。建設費約30億。
③リサイクルセンターの新設
④中継施設の必要性を検討。というものです。

まあ、予想通りといえば予想通り。H16年から始まったこの計画の検討が、延び延びになってやっとここで「考え方」が出てきたわけですが、平成18年に出された「基礎調査」でも、「焼却施設は小田原市がよいだろう」くらいは書いているわけで、小田原のどこ、とも書けず、焼却施設は溶融炉がもっとも有力であることも書いてはいるが、はっきりとはまだ書けない点もおなじ。結局計画自体は対して進められてはいないのです。

今後は広域での生ごみ資源化(たい肥化ならはっきりいって、無理です)や、剪定枝の資源化も検討する、分別の状況も、収集手数料も違う(小田原市は事業者は有料ですが、他はタダです)のを、小田原に合わせる、ということですが、本当にできるのでしょうか?地域性を無視して、杓子定規に事が進むとは思えません。観光客が人口より多い箱根町で、観光のためのゴミをどこまで分別できるでしょうか?分別できないのはそれなりの理由があるのです。

広域化の大前提として「ごみ量の増加やごみ質の変化」をあげていますが、ゴミの量ははっきりいって減ってます。人口の減少や高齢化、経済の悪化で今後もっと減るでしょう。生ごみをたい肥化すればさらに減ります。ごみ質の変化は、市民というより製造者の責任です。なぜ市民の税金で、その後始末をしなければならないのでしょうか。さらにこのご時世に、これから170億も、どっから持ってくるんでしょう?国の補助金?それだって、私たちの税金ですよ!!どこまで私たちの子どもたちに、ツケを回せば気が済むのでしょうか?

これまで私はこの問題で2度一般質問をしていますが、結局、実施計画まではいつまでたってもたどり着けない。広域化は他の地域でもさまざまに問題になっています。
はっきりいえば、無理だと私は思います。

建設コストもさることながら、運搬コスト(箱根の山から小田原まで毎日ごみを運ぶわけです)もかかるでしょう。箱根町は小田原市の4倍くらいごみ量があるんですから!いったいどれだけのゴミ収集車が小田原にやってくるんでしょうか?
考えただけでも気が遠くなります。

6月議会ではこの問題も取り上げます。今後もこの問題に注視していきます。

ごみ処理広域化の考え方発表!?”へ5件のコメント

  1. 笹村 出 より:

    頼りにしてます
    広域化の考え方が出たようですが、
    小田原で焼却をする、日量320トン焼却をする。
    とんでもありません。時代に逆行です。
    ごみで人類は滅びそうです。
    170億円も誰が出すのでしょう。
    ごみを出さない人は、その分税金を引いてくれるなら、
    私は一切ごみをださない暮らしをします。

  2. スター より:

    もぐもぐ 飼ってます
    以前は一人暮らしでも生ごみがある為に20ℓのごみ袋で週2回出していましたが
    もぐもぐに生ごみを食べさせる様になってからは腐らないごみばかりなので すっかり出さずにいます
    ただ 根っから無精なので1日二回 掻き回す事が出来ず 堆肥温度が中々 上がりません
    でも臭くないし もぐもぐに来て貰って良かったです ブイ V(=^‥^=)v ブイ

    もぐもぐ普及=❝ごみ0化❞ですね!!

  3. 佐々木ナオミ より:

    Unknown
    笹鶏さま
    一般質問では、執行部側の答弁があまりにいい加減なので、つい頭に来てしまいました。
    これまでここまで時間をかけておきながら、いい加減な答弁しかできないというのは情けないことです。やる気がないならやめるべきです。
    「考え方」は、とても誤解の多いパンフレットです。こんなものでは、市民は正しい判断はできません。作りかえを要求しましたが、だめなら運動するしかないですね!!

    スターさま
    もぐもぐに来てもらってよかったですか!嬉しいです。生き物みたいで、愛着がわくと、結構かわいいやつでしょ!

    こちらの掲示板で意見交換をしています。
    温度が上がらないこと、投稿してみてくださいな↓
    http://sophia2008.bbs.fc2.com/

    市民はできるんです!できないと思っている行政は市民を馬鹿にしてんのかしら。

  4. 学校S.O.S より:

    6月議会のあとは?
    長い夏休みが終わりそうですが、6月議会のあとの報告はありますか?
    言ったわいいけど、まさか言いっぱなしではありませんよね。
    市議として、その後の報告をしてください。頼りにしていますよ。

  5. 佐々木ナオミ より:

    Unknown
    学校S.O.Sさま

    コメントありがとうございます。
    ブログがなかなか更新できなくて、すみません。
    遅ればせながら、報告載せました。

    広域化は、ただ反対していてもだめだと私は思っています。やはり焼却ゴミを大幅に減らさないといけません。
    そのためには、今のごみ政策そのものを、変えていく必要がある。
    収集の方法。手数料の方法。生ごみたい肥化が、どこまで可能性があるか。

    広域化協議会では資源化検討委員会を立ち上げていますが、その委員会で、ぜひそういう議論をしていただきたいと思います。

    私自身は、事あるごとに、この広域化をニュースに載せたり、市民の皆さんにお知らせしたりしています。学校S.O.Sさんも、もしお友達など集まる時がありましたら、ぜひ私を呼んでください。いつでもお伺いいたします。

この投稿はコメントできません。