福島原発の状況に思うこと。

福島原発の状況が、深刻化しています。
先日はプルトニウムが検出されたとの報道も。
農産物への汚染も深刻化し、海洋への放射線の流出、水道水の放射性物質の検出など、
今後被害はどこまで広がっていくのか、その不安は、日に日に増しています。
東京電力の勝俣恒久会長は、福島原発の1から4号機について廃炉せざるを得ないと発言。
福島原発の行方と、これからの原発政策をどうするのかに注目が集まっています。

3年前、私は友人達と、原発の使用済み核燃料の再処理工場に揺れる六ヶ所村を
舞台にした鎌仲ひとみさんが監督した「六ヶ所村ラプソディ」の上映会を行いました。

私たちが便利な暮らしを享受するその陰で、放射能汚染の恐怖と隣り合わせに暮らす、
青森県の小さな村の現状を、離れた地域で暮らす私たちの地域で
多くの方に知ってほしいと願ったからです。
そして、私たちのエネルギーの問題をどうしていけばよいのかを、
ともに考えたいと思ったからです。
その後私は六ヶ所村へ視察に行きました。
また、中越沖地震後に、被災した柏崎刈羽原発にも視察に行きました。
原発の危険性ととなり合いながらも、原発立地による恩恵で成り立つそこで暮らす人々を
目の当たりにし、単に、原発がなくなればいい、ということだけでは語れない現実を見てきました。

去年は、同じ鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」の上映会をしました。
こちらは、原発建設予定地である山口県の祝島の暮らしと、自然エネルギーにシフした
スウェーデンの取り組みを取り上げた映画でした。

また、上映会後に私の仲間の1人が祝島を訪れ、その報告会も開きました。

その間も祝島の原発建設は進み、建設予定地である田の浦の埋め立て工事に対して、
祝島の住民による座り込みの抗議が行われました。

そうした状況を、心配していた矢先の今回の災害。
これを受け山口県は中国電力へ、原発建設中止の要請をしたとのことでした。
現在も、原発建設を反対する「祝島島民の会」では工事を一時中断したものの、
実質的な中止には至っていないことに対しての抗議の活動を続けているようです。

国では、エネルギー政策について、これまでの原発推進路線を見直す必要性を
菅首相が発言したとの報道がありました。
世界でも、原発推進路線に対して、見直しをする動きがあるようです。

一方の小田原市では、3月議会の予算委員会の最終日に、
私は原発事故への市としての対応を質問しました。
副市長から返ってきた答えは
「神奈川県内には原子力施設がないので、放射能災害に対する対策は市独自には特にない。国からの支援を待つ」との答えでした。
市民の中では、いまだ余震がある状況で、小田原から80キロ圏内になる浜岡原発への
危機感も高まってきています。
また、横須賀には、原子力空母があります。
もし事故が起きたら、小田原と言えども決して他人事ではありません。
原子力施設の鎮静化する能力を地方の一自治体が持つことは困難だとしても、
事故を想定しての市民の避難の方法や、緊急的な対処は想定しておくべきだと私は思います。
副市長に対して「あまりにも危機感がないのでは」と指摘しました。
市長は副市長の答弁に対し、
「危機感は当然のこと。今後の検討課題としたい」と改めて答弁し直しました。

世界も国も、地方自治体も、そして国民も、これだけの大きな犠牲を払って、やっと
真正面から原発の危険性について議論することができるという事実に愕然としています。
ヒロシマナガサキという世界でも類を見ない、原子力による被害をこうむった国が、
「核の平和利用」という名のもとに、また同じ道をたどってきてしまったということを、
私たちは重く受け止める必要があると私は思います。

原子力というあまりにも大きなエネルギーと多くの 危険性を持つものを、
人間がコントロールできると思うことが、どれだけ、傲慢であったのか。
人間のやることに「絶対」はありません。
私たちは、たとえ今の快適な生活を手放しても、私たちの身の丈に合った暮らし方の中で、
生きていくしかないのではと思います。
計画停電やさまざまな困難の中で、きっとこれからの人々の暮らし方も、経済の仕組みも
おおきく変わっていく必要があります。
私たちは自らの意思で、それを選択していきましょう。
そして、新しい発想で、エネルギーについて取り組んでいきましょう。

あらためて、今回の震災で亡くなられた方に心からのご冥福をお祈りします。
そして、今もなお、困難な状況の中で被災されている方たち、
そして放射能の被害に不安を感じている多くの人々、
とりわけ、小さな子どもを抱えた親御さんたち、そして子どもたちが、
一日でも早く安心して眠れる日が来るように、
この地で出来る限りのことをしていきたいと思います。



これまでのコメント

  1. yk13hk より:

    水道水の水質検査は週に1度ではなく、毎日やるべき。
    空間(環境)放射線の測定や海洋放射線の測定も毎日やって公表すべき。
    特に海洋の汚染は今後注目すべき。
    値の変化を追うことが市民や漁業関係者を守ることになる。

  2. 佐々木ナオミ より:

    コメントありがとうございます。

    おっしゃるとおりですね。市のほうへ申し入れします。

  3. ミコモモ より:

    国内外から「世界一危険」といわれる浜岡原発の停止を求める意見書を小田原市から国に提出していただきたいと希望いたします。
    浜岡原発は、以前から専門家により立地や耐震性に疑問が呈されています。安全に停止できる今のうちに一旦停止し、いつ来てもおかしくない東海地震に備えて、安全対策を徹底していただきたいと思います。
    福島原発の事故では「想定外」という言葉が繰り返されています。自然災害が人知を超えたものであるのは当然です。地震国である日本が原発と共存出来得るのか、真摯に検討をするべき時だと思います。
    福島の事故は、多くの人を危険に陥れ被爆者まで出しました。環境にも取り返しのつかない影響を与え続けています。このような事故は二度とあってはならないと思います。東海地震の危険性が増す中、浜岡原発に関しては猶予がありません。東海地震の震源域真上に位置する浜岡原発は、福島以上の事故になる可能性が指摘されています。早急に停止することを望みます。

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