9月議会終了

1か月とプラス10日の長い議会が終わりました。18年度の決算もあり、初めての決算を経験しました。私は決算委員ではないので傍聴でしたが、私たちネットおだわら市民会議では市民の皆さんと決算分厚い決算書を読む会を開いたりしました。なにが、何所にどのくらい使われたのか、みんなで読むと面白い。予算書は売っているけれども決算書は売っていないということも発覚。決算書を活用して、さらに踏み込んだ提案ができるように頑張りたいと思います。
 
さて、今回の議会はほんとうにいろいろなことがありました。
その1 委員会で可決された修正案は本会議で否決されるという、逆転現象。つまり、会派の代表が委員会に出ているはずなのに、会派の意見は統一されていないという事態が起こっているということです。みんな議員は1人1人選挙で選ばれたわけで、どこの会派に所属するかは選ばれたこととは関係はないので、当たり前といえば当たり前だけれども、小田原市は会派主義なので、あらためて会派って何だろうかと思っていたら、本会議終了後の代表者会議でも、そう言っていた代表がいました。全国の議会の中には会派主義でない議会もあるそうです。
その2 本会議で資料請求の動議が出されました。お城通り再開発に関連する土地取得の債務負担行為が議会で承認されたので、10月10日の最終日の本会議前日に土地取得の事件議案が(つまり、土地を買いますよ、という報告)出されました。議会運営委員会(議会の進め方を決める委員会)では、この議案を委員会で議論してから本会議に出すか、いきなり本会議で図るかを検討しました。この開発に反対する議員は(私も反対ですが、私は委員でないのです)委員会付託を訴えましたが、多数決で委員会には付託しませんでした。そこで本会議ではたくさんの質問が出て、資料請求も出ました。本会議では資料請求も議会で諮ってからでないとできないので、結局この資料請求は反対多数で許可されませんでした。

その3 本会議での議案関連質問は3回までと決まっています。Y議員の質問に執行部側が答弁漏れをし、それを指摘するためにもう一度立ったY議員にヤジが飛びました。Y議員はそれでも「答弁漏れです」と主張し議長に認められ、もう一度質問に立つことができました。その毅然とした姿に、おもわず目頭が熱くなってしまいました。

私も、反対討論をさせていただきました。ここを承認されてしまったら、この開発そのものを議会として承認したことになります。建物の内容、コンベンション部分の細かい設計、使用料のこと、資金計画のことなど、この開発の具体の内容はまだ出てきていません。たくさんの税金使う事業だけに、優先交渉権者のアーバンコーポレーションのお任せ状態でいいのか、とても疑問に思います。先日委員会で継続審査となった6つの地元商店会からの見直しを求める陳情書も、実質不採択の状態になってしまいました。小田原の街や、昔ながらの商店街はどうなってしまうのでしょうか。

今後も市民からの動きもあると思うので、まだまだ目の離せない問題です。

 
 

9月議会終了”へ3件のコメント

  1. smat より:

    議案提出の秘匿
    久しぶりのブログありがとうございます。市議会最終日の状況が良く分かりました。こんな無茶苦茶がまかり通る議会、自殺行為ですよ。良識ある議員の皆さんの少数ではあっても「毅然とした」ご努力にはこころから感謝いたします。
    私は今日、やっと時間が出来たので、総務課に抗議に行きました。先々週5日の金曜日に、土地取得承認の議案の提出を確認にいったのですが、議案所管の総務課の担当から「未だその話は出ていない」と言う回答をもらったのです。議運に掛けることができるのは、次の日、3連休明けの9日(火)です。事業所管課の課長から予算承認(9月14日)の前に聞いていた話と違うな、おかしいなと思い、再度事業担当主査に糾したのですが、いやその話はない、こんな回答でした。しかし実態は、既に議会との協議にかけられていたのです。
    議案を出すか出さないか、議運で決定していない限り「一般市民」には明かすことは出来ないのだそうです。こんな市民無視の時代錯誤が、小田原市の行政機関には蔓延っているのです。何かとんでもない勘違いをしていられるように思いました。緊急に、根本的な改革(行政も議会も)が必要です。

  2. うろ子 より:

    おつかれさまでした。
    いつも元気いっぱいの報告ありがとうございます。
    今日も忙しい中出向いてくれて感謝です(^^

    たまには飲みましょう!って、そんなことばかり言ってるワタシ。

  3. 佐々木ナオミ より:

    Unknown
    smatさまありがとうございます。
    監査請求、傍聴させていただきました。
    市民の力、とても説得力のある訴えだったと思います。
    議会が形骸化し、市民が議会に期待しなくなったとき官は力を持ち、官と市民が連携をする。戦前の政治情勢は、今とととも似ているそうです。無党派がはやり、投票率が下がり。政治をあきらめることは、同時に自分の権利をも捨て去ることになると先日教えていただきました。戦争直前の衆議院議員選挙でトップ当選をしたのは、官のお墨付き議員だったとか。

    わたしたちの権利を守るために、そして過去の過ちを2度と繰り返さないために、がんばりましょう。

    うろ子さま
    そうしましょうそうしましょう。のみましょう、うたいましょう。わらいましょう。

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