総合計画行政案に、城址公園愛犬家の会、物申す!

懇談会の様子です。

小田原市の新しい総合計画策定の作業がいよいよ終盤になってきました。
現在、総合計画審議会が行われ、22日には最終的な提言書がまとめられます。
それを受け、総合計画基本構想、基本計画案がまとめられ、12月議会には上程されるという運びになりそうです。(国の法律の関係で、もしかしたら、議会の議決が必要でなくなるかもしれませんが、まだ未定です。)

さて、総合計画は多くの市民が参加し、大々的に実施されたTRYフォーラムから始まって、
行政職員によるシナリオプランニング、そして、パブリックコメントが行われました。
これまでにない市民参加型の総合計画を作るということで、加藤市長はかなりの力を入れて
この計画策定に取り組んだのだと思います。

しかし、現状の総合計画の基本構想・基本計画の行政案は、
どうもその成果が表れているとは言い難く、
これまでの総合計画とどこがどう違うのか、そもそも、この計画は何を目指しているのかが
非常に分かりにくい計画になっています。
9月議会では私もその点をさまざまな角度から質問させていただきましたが、
当初の勢いはどこへ行ったのか、どうも歯切れの悪い答弁が繰り返されました。

今日は私も参加している「小田原城址公園愛犬家の会」と、総合計画を担当している企画部、
そして、ペットについてを所管している環境保護課との、総合計画に関する懇談会を開きました。

私たちの会では、「ペットと人との共生を目指したまちづくり」を総合計画に盛り込んでもらいたい、
という思いから、TRYフォーラムの市民団体からの提言、TRYフォーラムの参加、パブリックコメントと
さまざまな形での提案をしてきました。しかし、現状の行政案では、これまでの総合計画と同じ、
フンの始末のことや飼い主のマナー向上についてが文言として書かれています。
今後は市民意見を出す機会がないことから、このままの案では納得いかないということで、
私が調整役となり、懇談の機会を要請しました。

懇談会では、これまでの市民意見や市民参画を、行政内でどう議論をし、この行政案に至ったのか
その経緯を説明してほしい、また、せっかく市民参加したが、がっかりだ、といった意見が
会員の方から出されました。
出席した職員は今年度から異動されていたため、これまでの経緯は分からない、
ということでした。また、今回の懇談を計画に反映するかどうか、企画課と環境課で協議し、
検討するということでした。
これまでの議論をなぜ引き継いでいないのか、
そんな状態で、どうして今総合計画の担当をしているのか、
異動があったとしても、引き継ぎぐらいちゃんとやってほしいと思います。
参加した会員の方と、「真面目に取り組んでいるとは思えない」という不信感を持ちつつ、
懇談会は終りました。

それにしても、TRYフォーラムに参加した他の団体の方や、無作為抽出で選ばれた市民の方たちは
この総合計画の素案にたいして、どう考えているのでしょうか?
職員の方からは、「特に問い合わせはない」とのことでしたが、
一体なんのための市民参加だったのかと思っているのは、私たちだけでしょうか?

昨年の一般質問でTRYフォーラムについて「参加した市民団体が意義があったと思えるような
形になるのか?」という点で不安があることを発言した私としては、不安が的中したなあ、と思います。
市長が新しくなり、新しい総合計画に市民は大きな期待を寄せています。
「あってもなくてもいい様な計画」では意味がない、と私は思います。

総合計画行政案に、城址公園愛犬家の会、物申す!”へ2件のコメント

  1. 松本茂 より:

    私は、小田原市職員のみなさんが、しっかりした理念と時代感覚を持って良い仕事をしていただきたいと心から願っています。しかし、昨夕のような「心ない」対応にぶつかると、絶望感に襲われます。特に、企画部という市長部局の中心的部分が、このような「旧弊」「やる気のなさ」にどっぷり浸かっているのを目にすると、一体市長や理事者たちは何をしているのか、その能力を疑います。帰宅後も絶望感で眠りにつけませんでした。

  2. 佐々木ナオミ より:

    松本さん、ご苦労様でした。
    自治基本条例では、市民がどういう手続きを経れば政策の提言へとつながるのか、また、政策決定の道筋をきちんと示していくことを提示してほしいと
    一般質問でも要望しましたが、現状では、そういうことも、きちんと書かれていません。
    たとえ、自治基本条例が制定されていなくとも、そういう市民の要望に、きちんと真摯に応えていく必要があると私も思います。

    市立病院の過払い、国民健康保険の計算間違い、消防の勤務時間内の飲酒、子ども手当の個人情報漏えいなど、さまざまな問題が行政内で持ち上がっています。そうしたことの背景には、今回のようなことが積み重なったことも原因の一つだと思います。
    行政内の体制の在り方を、改めて精査すること。ぜひ市長にしっかりと取り組んで、「膿を出しきって(市長の9月議会の答弁です)」ほしいです。
    そして、議会としても、チャック機能を働かすことができるように、私も頑張りたいと思います。

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