建設経済常任委員会視察日記 1日目

1195366016-1委員会視察の1日目は、リンゴと弘前城が有名な弘前市。
昨年2月に1市1町1村が合併した弘前市は人口18万、面積は小田原市の約5倍の都市です。
弘前市は国などからの交付税に頼らざるを得ない、財政的にも厳しい市で、国が19年度から実施する「がんばる地域応援プログラム」に対して、「弘前感交(観光とひっかけて)劇場推進プロジェクト」と銘打ち、5年計画で東北新幹線の青森駅開業を視野に入れた観光事業を展開していくとのことで、その説明を受けました。
弘前市全体をひとつの「劇場」ととらえて、地域住民も観光客もともに共感できることをコンセプトに、観光客のための「祭り観光」ではなく、市民の日々の暮らしや弘前の日常を知ってもらう「通年(いつでも)観光」を目指しているとのこと。
 市役所の前の弘前城は三の丸までが公園として整備され、美しい紅葉の並木道、お濠の水面に移る紅葉、橋の欄干から折り重なるような赤の群れ、などなど、歩くごとに様々な表情を見せています。みんなでやたらと感動しながら、見学をしました。城址公園のあり方についても考えさせられました。

それから青森といえば雪。実は除雪費が毎年15億もかかっているそうです。昨年は雪が少なく、それでも4億。これだけでも十分地域の格差になります。クリスマスの時期には庁内で1口1000円の募金をし、通りにイルミネーションを職員だけでつけているそうです。雪の中の作業はとても大変とのことですが、職員も頑張っている姿を市民に伝えたいという思いと、厳しい冬を市民の皆さんに勇気を持ってもらいたいとのことで始まったそうです。

観光政策と一口にいっても、市民のほうを向いている姿勢にとても好感が持てました。