自然農法国際開発センターへ、行ってきました!

今日は、有機の里協議会で長野県松本市の自然農法国際開発センターへ行ってまいりました。

前日は、北安曇野にある「シャンティクティ」というゲストハウスに一泊しました。

「シャンティクティ」は、パーマカルチャーの実践をしているゲストハウスで
とにかくすごく心地いい場所でした。
夜遅くに到着しましたが、おいしいお茶で迎えてくださり、
翌日は、いろいろな実践を見学させていただきました。

ピザやパンが焼ける手作りのアースオーブンとかまど(見た目もとってもかわいい!!)
ペール缶とトマトの空き缶で作った、ぬかくど(ご飯を炊くんです)

シャンティクティのバイオトイレをのぞく人々


それからおがくずを利用したバイオトイレ
これは、3年くらいそのままだそうで、
2,3日に一度、かき混ぜるんだそうです。
原理は段ボールコンポストと同じで、たいしてにおいません。
生ごみ循環の後は、やっぱりおトイレも循環でしょうか!

それから、「曼荼羅農園」と呼ばれる農園もあり、
ここは、雑草も刈ることなくすべての草は必要だという考え方で
種をまきたいところの雑草をちょこっと刈り、周りに雑草で囲いを作り
そこに筋を付けて種をまくという、なんだか笑っちゃうような農法でした。
「曼荼羅」というのは、農園全体が曼荼羅のように円形に広がっていて、
いわゆる普通の畑のように四角くいのです。
見ているだけで癒されます。

畑で採れた野菜を使った朝食も、身体に優しく気持ちの良い朝を迎えられました。

その後、今回の視察先である自然農法国際開発センターでは、
研究員の相原さんの説明を受けながら、午前は実験圃場
午後は座学で土づくり(育土と呼ぶそうです)について

こちらはシャンティクティとはちょっと違い、生業としての農業の実践という感じ。
二毛作、連作、輪作の組み合わせを、かなり科学的(というのかな?)な根拠を含めて、
説明していただきました。

「植物が土をつくるとも言えるし、その土だからその植物が育つともいえる」
ということで、作物に合わせた土づくりとともに、その作物そのものも土作りに活かすことで、
土壌のもつ能力を高めていくというお話。
有機農業に取り組むというのは、作物そのものをみるだけではなく、
その地域全体、環境全体をとらえて、初めて成り立つもの。
そのことを、改めて実感できた研修会でした。

私はあしがら農の会の活動に参加していて、もう6年くらいになるのですが、
農作業はいつでもお楽しみという感じでの参加なので、
見よう見まねで「何となくはわかる」程度。
生産者のみなさんにはとても参考になったようですが、
私には専門的すぎて「?」な部分もありました。
ですが今回は、有機農業そのものを真面目に学ぶいい機会となりました。

シャンティクティにしても自然農法研究センターにしても、
農を環境全体としてとらえていくということは共通していて、
さらにそれは、私たち人間も、地球の中の一つの生物、1つの構成員であることを
改めて問いかけることにつながっていくのだと感じました。
まさに、循環。その循環を人間の都合だけで止めてしまうことは
人間自体を否定していくことに他ならないのかもしれません。

さて、こうなると、がぜん畑をやりたい気持ちが膨らんできます。
「やればいいじゃん、半農半議員」といっしょに行ったIさんは軽くおっしゃるが、できるかなあ。
まずは、自分の家のひと坪ほどのジャングル農園(一応、いちじくとシソとブラックベリーと
雑草たちが勝手に生えている)を
せめて曼荼羅農園ならぬ、まんまる農園くらいにしたいです。おーっ!