2009年平和写真展

今年も、終戦記念日に合わせて「平和写真展」が行われ、今日参加してきました。
終戦記念日は、1年に1度、改めて戦争と平和を丁寧に考えることのできる大事な日です。毎年継続して開かれている実行委員の皆さんに、本当に感謝です。

今日は戦時下の食生活ということで、お芋を食べ、そのあと、ずっと見たいと思っていた「冬の兵隊」の上映会がありました。

先日、パレスチナ問題を取り上げた「ナクバ」を見に藤沢まで出かけて行ったのですが、この時と同様、とにかく涙が出ました。

大きな戦力の前に、日々を大切に暮らす人々の願いがいとも簡単に破壊されていく現実と、それでも、平和を願い、平和のために勇気と意志を持って、真実を語り、行動する、人間の強さに、心を打たれました。

先日、広島の平和記念館をおとずれた時も、繰り返される核実験に対し、粘り強く出されたおびただしい数の抗議文に、圧倒されました。広島、長崎での悲劇が、まるで活かされずに、どこまで、人間は愚かなのかと、怒りを覚えました。

「冬の兵隊」では、イラクに派兵された帰還兵たちがその真実を語り、イラクからの米軍の撤退と帰還兵に対する社会保障を求めて運動をしている様子が描かれていました。
戦争で苦しむのは、被害者も、加害者も同じこと。たとえ、どんな理由があっても、戦争が正当化させることなんて絶対にないこと。暴力は、新たな憎しみを産み、暴力の連鎖を引き起こしていき、新たな悲しい歴史を作り出し、決して誰も幸せにはしないこと。
長い歴史の中で何度も繰り返されてきた戦争で、誰もがわかっているはずの戦争の真実。しかし、今もまだ、戦争はなくならないという、どうしようもない現実。

「私たちは星条旗を逆さに掲げている。でも、私たちはアメリカという国を愛している」と、ある帰還兵は語りました。軍備をやめてしまえばいいと語れば、「愛国心がないのか」と問う人もいますが、私ももちろん、この国を大事に思っています。この国の大地と空気と水と、ともに過ごす家族や友人たち、縁あって知り合った人々、そして、同じ大地に暮らすすべての人たちとこれから生まれくる新しい命。そうしたこの国を形作っているものを、大事に感じているからこそ、私たちの大地が再び戦火とならないように、どういう理由であれ、他国の人を殺め、そのことで、苦しい思いをしないように。64年前の私たちの悲しい歴史が、この地球上のどの人にも降りかからないために、私たちは何ができるでしょうか?

「今日集まりの皆さんに伝えたいメッセージがある。すべてのアメリカ国民と、すべての人類が理解できるメッセージです」と別の帰還兵は語りました。
「peace(平和)」。
力強い、そして祈りのような言葉です。

私も、多くの人に、この言葉を送り続けていきたい、日々の暮らしの中に潜む戦争への罠を、注意深く見極め、声を上げていきたい。平和につながる足もとからの活動を、地道に続けていきたい。

今日本は平和でしょうか?戦争状態ではないからと言って平和なわけではないと、私は思います。私たちのすぐ隣に戦争はあると、危機感を感じています。

横浜市の教科書採択、インド洋への給油援助、格差社会、警察権力の過度な介入、全国一斉学力テスト、避難訓練の自衛隊の参加、国民保護計画、おだわらっ子の約束、国民投票に向けたシステム改修費などなど。

2009年平和写真展”へ3件のコメント

  1. smat より:

    PEACEの勇気
     昨夕のNHKTV、「気骨の判決」というドキュメントドラマを放映しました。昭和17年の翼賛選挙を無効とした裁判官の話です。東条首相、司法大臣、内務官僚、そして「衆庶」からのあからさまな干渉にたえて、公正な判決を出したという事実を掘り起こしたドラマでした。
     日本の司法は、この時代と変っていないように思います。私たち「衆庶」が勇気を持ってこの司法状況を変えなければなりません.それが、この8月30日の私たちのPEACE構築の一歩だと考えています。国民審査には気骨の×、不信任投票をします。忘れてはいけない大切な1票です。

  2. 学校S.O.S より:

    夏休みは終わりますよ
    いろいろなことに興味があるようですが、「子どもの気持ちを議会に届ける」のではなかったのですか?子ども・学校現場での活動報告がありませんが、どうなっているのでしょうか?
    6月議会での「1市3町ごみ処理広域化」についての質問のあとの報告を、このブログに載せてください。そして、そのあと、「このこと」について市議としてどのような活動をしたのかもお知らせください。

  3. 佐々木ナオミ より:

    Unknown
    smatさま
    国民審査ではとくに不信任になった方はいなかったようですね。新聞の片隅に小さく載っていたようです。この国にまっとうな三権分立を作ることも、平和への道ですね。

    学校S.O.Sさま
    叱咤激励、ありがとうございます。
    ブログを書くモチベーションが上がってきましたよ~!!
    学校教育については、特別支援教育にずっと取り組んでいます。議会でも、なんども「教育予算を上げるように」と訴えてきました。行政側から、議会での発言に取り組んだ項目として、この点が挙げられておりました。一応今年度は教育予算が上がったので。

    昨年と今年は厚生文教委員なので、教育については委員会で発言する機会が多いですね。
    いつでも、こども達の味方でいたいなと思いながら活動をしています。ごみも、平和も、エネルギーも、すべては未来の子どもたちに、私たち大人が何を残していくのかが問われる問題だと思っています。そうした意味では、すべてが、つながっています。ごみなら、広域化することで、高温処理した際の有害物質が環境に与える影響、これを私たちが責任を取らずに、子どもたちの未来に押し付けていいのか、原発では放射能汚染物質を処理する技術もないのに、子どもたちに押し付けていいのか、そして、二度と戦争に巻き込まれない社会を、どうやって残していけばいいのかを考えています。

    9月議会で気になっているのは、スクールニューディール政策による、電子黒板や地デジ対応テレビの導入についてです。またブログに書きますね!

    ところで、「学校S.O.S」っていうのは、なにか意味があるのですか?ぜひいろいろ教えてください。

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