9月議会 厚生文教常任委員会、終わりました。

9月8日に私も委員を務める厚生文教常任委員会が行われました。

主な内容は次の通り

地域介護・福祉空間等整備補助金
今年度から、介護授時者の負担の軽減と働きやすい職場環境を整備することで、人材確保のために、介護ロボットを導入する施設に国からの補助金がでます。上限92万7千円。
ロボットと言っても、人型だけではなくて、センサーで反応して利用者の状況を見守るベッドなども「介護ロボット」というとのこと。1箇所、コミュニケーションロボットとして、クイズをだしたりするロボットを導入するところがあるとかで、悪くはないけど、なんだかシュールというか、自分がお年寄りだったら、ロボットに遊んでもらうとか、絶対やかも。

で、そもそも、ロボットを入れることと、介護の人材不足は全く関係ないんじゃないか。あったら助かるけど、だから働き続けるかっていうのとは全く別。国の考えるこのやっつけ仕事に呆れる。労働環境の改善て、まずは待遇を改善して人材確保、同時に長時間労働を改善する。ロボットや外国人の安い人件費でなんとかしてもらおう、というのは本当やめてほしい。わたしは右翼ではないけれど、まずは自分の国の若者たちがまともな暮らしができる仕事をちゃんと作ること。真面目に働いている自国民が報われること。こういうこと大事だと、右翼気味の自民党さんはなんで考えないのかなー。安倍政権て、意外に愛国心がないと思う。

小規模保育施設設置促進事業費補助金
川東の豊川地域と、城山地域に2箇所、小規模保育施設ができる。小規模保育施設は定員19名で0、1、2歳児のみを対象にした施設。来年から今回の2施設と併せて4つの小規模保育施設ができることになります。

待機児童対策として、市は特に待機が多い0、1、2歳児の対象にした小規模保育施設の推進をしていますが、送迎の問題は依然として横たわっています。

6月議会ではこの問題取り上げましたが、今年4月の待機児童が16人に対し、隠れ待機児童がで111人とかなりいること、その隠れ待機児童の多くは、送迎に課題を解消すれば減る可能性があることがわかっています。そちらの対策にもぜひ取り組みを始めて欲しい。

芸術文化創造センター
大混乱の芸文センター。秋に、これからの整備のありかたを公表する。そのまえに、現在の検討状況を報告するということだが、そのキモは今後の財政見通しが厳しいので、実施設計図書に基づく整備は難しい、とどのつまり、新居千秋さんの設計案はやめるということをはっきりと表明したかったらしい。じゃあ、そう言ってくれ。
理由としては「財政推計を行った結果、将来的な収支見通しが厳しいから」ということだが、じゃあ、これまで財政見通しやってなかったのだろうか?わたしは「市有施設の管理運営にかかる基本方針(http://www.city.odawara.kanagawa.jp/global-image/units/53849/1-20160222180437.pdf)」という資料をよく使ってますが、この資料には、将来見通しは相当厳しいことはもうずーっとまえから明らかだったと思います。他の委員からは、こんなに何でもかんでもやりすぎてよくわからないから、一旦立ち止まったほうがいいんじゃないかとのご意見。わたしもそう思います。もう、いい加減、落ち着け。動けば動くほどドツボにはまってる気がする。

文化振興ビジョンの推進
文化振興ビジョンを受けて、小田原市文化条例を作って、12月議会に出したいとのこと。パブコメを行ったので、その報告。
どうも、芸術文化の拠点が必要だ、ということで、芸文センターの根拠となるような条例。芸文センターでなくて、普通の市民ホールでいいんじゃないかという声も聞こえる中で、その根拠となる条例を急いで作る必要性がわからない。その上、市の責務のみならず、市民の責務まで載せていて、なんだか「上から目線」。郷土の文化を推しすぎで、うーん、文化って、行政にあれこれ指図されたり、行政に認めてもらったするものじゃないんじゃないの?むしろ、市民の自由な活動を市がちゃんと保証することが大事だと思うけど。と言って「必要ないんじゃないか」と言いだしたのは前回の委員会。今回の委員会でも、多くの委員が必要性に首を傾げていたように思います。
夏に北条ポケットパークでピースライブをやるにあったって、すったもんだの挙句、結局無事にできましたが、今年4月から道路用地にしたことで、利用するのに2千円警察に支払わなきゃならなくなった。道路になんかならないのに。この条例の策定に逆行するように、市民な活動、制限されつつあります。市の許可なんかなくても、路上ライブとか、大道芸とか、自由にやらせましょうよ。芸術文化の創造ならさ!!

産婦人科医療施設費補助金事業
城山にあった社会福祉センターにできる予定だった、民間の産婦人科医院の建設は、遅れてます。6月に予定されてた工事着工は未だ始まらず。今年中に始まらないなら、補助金は出さない予定だそうです。全国的に産科医不足のなかで、あちらから「ここでやりたい」と申し入れがあったありがたいお話。市内の産婦人科医が少なくなるなかで、多くの方が期待している案件だけに、しっかり支援して無事に開業して欲しいのだけど。どうも、やる気に陰りが見える。大丈夫か?

委員会の資料は、小田原市議会HPから見れます。
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/citycounc/acommittee/acommittee-data/koubun.html

9月議会 厚生文教常任委員会、終わりました。”へ5件のコメント

  1. 大須眞治 より:

    芸術文化センターの問題は、上からの圧力が疑われます。「交付金の確保も流動的」という言い回しには怪しげなものを感じます。これは「経済設計を取り入れた整備」とも関連するように思います。それらは新居設計の取り消しにつながるのではないかと思います。

    産婦人科医療設備補助金事業については、市の熱意のなさにびっくり。これに熱意を燃やさないのは市政の状況認識の悪さを表しています。この時代、産婦人科医の確保には執念を沸かせて当然なのに、この気の抜けた状況ななんなのでしょうか?

  2. 松本茂 より:

    介護ロボットは要りませんが、このブログの文字は、拡大ロボットが欲しい。2段拡大でやっと読めました。

  3. 日比野 正男 より:

    佐々木さん 貴重な情報をありがとございました。
    芸術文化創造センターについて、新居さんの設計案はやめるようですね。、民間では最初に必要な機能をを具体的に羅列し、大枠の予算を示し更にランニングコスト、減価償却も考慮してその中でどうやって具体的な設計をするかです。新居さんを取巻く金子さんのような人たちに踊らされるのはまっぴらです。 南足柄市との合併などもよくチェックをお願いいたします。文化条例で市民に責務を負わせることなど、文化の意味がまったくわかっていない市長です。
    市長です。

  4. 上からの圧力というか、執行部側のやる気のなさが表れていると思ってます。
    ここまでグジャグジャにしてしまった事業、まずは一度落ち着いて、再度本市が置かれてている状況、各事業の優先順位、そして何より、この事業のこれまでの検証をきっちり行い、今後に生かす、そのためには休止した方が良いと思います。
    市民の意見も、ここに出ているように様々です。
    大須先生たちのご意見もわかりますが、ここで無理に推し進めると、必ず禍根を残すとわたしは思います。
    大須先生たちのお考えは、当初は事業提案で拙速にやるのはやめて欲しい、市民合意をとって進めるべき、というものだったはずです。それがなぜ、
    急に180度転換し、新居千秋氏の設計で急いでやれ、になってしまったのか。
    妹尾さんの要望書も読みましたが、妹尾さんは、小田原市の現状や、将来の財政状況などもよくご理解強いる上で、あのように、良いホールを作れと言ってるのでしょうか?

    今は落ち着いて、俯瞰すべき時です。これからの小田原の未来のために、危機的な時こそ、丁寧に考えるべきです。

    産婦人科については、わたしも同意見です。相手のあることなので一概には言えませんが。であるなら、市立病院の建て替え問題こそ力を入れるべき課題ではないですか?市立病院に、院内助産院を作って欲しい、安心して出産できる、そして、どんな出産の形が良いか選べる、そういう環境を作ることは、県西地域の喫緊の課題です。少子化は待った無しどころか、すでに時遅しです。すぐにやらなければ、小田原の人口は加速度的に減り、ホールを立てても維持できない状況に追い込まれます。

  5. 日比野さん
    わたしも同意見です。15日には芸文センターの問題一般質問します。
    ぜひ傍聴にいらしてください!

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