新しい市民ホール(芸術文化創造センター)、やっぱり入札不調!そしてその後。

多くの市民が注目する新しい市民ホール芸術文化創造センターの建設費は、小沢市政の城下町ホールの57億円から1、3倍もの高い金額で予算が通りました。
これまで、私はこのあまりに高い建設費を抑え、また全国で起きている入札不調を考慮し、一刻も早く設計を見直すべきと、この73億円の建設費に反対をしてきました。
そして、7月20日に入札が行われ、予想通り、入札不調に終わりました。
予定価格より21億円も高い、94億円もの入札が1社のみ。
その後9月議会直前の8月31日に議員説明会があり、今後の方向性について説明がありました。

説明会では、予想外の人件費資材費の高騰があったことが原因。建設費の増額はしない。けれど、事業はこれからも推進していく。その方向性で、今考えられる4つの案、(①延期②設計見直し③分割工事④事業提案)を提示し、議員の皆さんのご意見もいただいて共に作り上げていきたい、というような話しがなされました。12月までには方向性を示すとのことです。

そう簡単に「予想外」と言うけれど、入札不調は全国で起きており、入札時の金額は当初よりも20億円超えというのはよくあること。私はすでに1年以上も前から入札不調の可能性を指摘をし、建設費の上限を示すことなしに検討を進めていく手法に苦言を呈してきまたし、建設費が73億に決まった時も、私は修正案を出して反対しました。そういう私にとってはまさに「予想通り」の結果です。

それなのに、まるで自分たちには非がないような言い振り。「市民の皆様にはお待たせして申し訳ない」との発言も。いや、そうではなく、ここまで検討に費やした時間と労力、そして無駄になった税金にこそ、申し訳ないのじゃないのか、と思うのです。
市長就任以来長い間とりくみ、建設費73億、すでに執行した拡張用地や文化財調査、道路の付け替えの費用、検討委員会の開催なども含めると総事業費は100億円にも届く大規模な事業の頓挫。その事実にまずはキチンと向きあうべきです。それを、入札不調になったのは仕方がなかった、次の方向性はみなさん決めてください、というのはどうにも納得いかない、と発言しました。
新国立競技場と経過が似ていると揶揄される芸術文化創造センターの入札不調問題ですが、「誰も責任を取らない」という点も、国の動きと同じです。

9月議会では多くの議員がこの問題について質問しました。また、9月19日に行われた「市民との意見交換会」には、たくさんの市民が詰めかけました。

その中で、4つの選択肢以外に、⑤増額してそのまま進める⑥凍結 という選択肢も入れるべき、との意見が出ました。
私も全く同感です。

まずこの事業は一時凍結。市民会館のリニューアルを検討、その際、長期利用も視野に入れて数字を出す。財政的に無理そうならば、この際大ホールは広域的に、南足柄や二宮、大井町に松田町にもあるホールを共有させていただく。1自治体に1つホールの時代は終わったのではないか。また運営に苦慮している他の市町にも喜ばれるのでは、と思います。
今後の小田原市が抱える大型ハコモノ事業で優先順位が最も高いのは、市立病院の建て替え問題です。県西地域の基幹病院としての重要な役割を持つ小田原市立病院は、老朽化も進み、設備の古さから市民からも様々な苦情が来ています。
県西地域の基幹病院として、安心して医療を受けられる体制作りは急務です。オリパラが終わる5年後も資材費人件費が下がるという保証はありません。まず市立病院がどれほどの予算規模なのかの目処がついてから、市の全体の財政状況を明らかにした上で、あらためて考えたらどうか、と思います。
人口減と超高齢化の時代、小田原財政を支える企業誘致や生産年齢の爆発的な増加が見込めるような手立てが見当たらない中で、将来世代への負担をどう軽くしていくか、もっと真剣に議論されなければならないと思います。
我慢できるとこは我慢をする。そういう時代のなかで、市民ホールは良い機能を求めればどこまでもですが、どの辺まで我慢できるのか、市民一人一人が問われていると私は思います。



これまでのコメント

  1. 日比野 正男 より:

    佐々木様
    メールをありがとうございます、仰るとおりです。
    小田原市は小ホールを抜きにしてメインホールだけ建設し、予算内に収める方向で
    決めたいようなうわさも聞こえてきますが、、、。
    議会はどの程度介入ができるのでしょうか?

後援会リーフレット(PDF)

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